記者 2015 10 18
書名 習近平よ、「反日」は朝日を見倣え
著者 高山 正之 新潮社
朝日新聞は、共産主義国家において、
最も模範とすべき新聞かもしれません。
(以下、引用)
昔、筆者は、産経新聞の記者だった。
その頃の中国は、産経新聞の特派員を入国させなかった。
特派員だけでなく、
産経新聞で禄を食んでいる者はすべて、
中国への入国を禁じられ、
観光旅行も罷りならなかった。
そこまで中国が意地になった大もとは、
あの文化大革命の折に、
産経新聞の柴田特派員が、
中国の真実を書き続けたことにある。
ああいう国だから、
それだけで産経新聞の支局は閉鎖され、
特派員は追放された。
この時は、結構多くの新聞社が追い出され、
北京に残ったのは、朝日新聞の秋岡記者だけだった。
彼は、毛沢東の意のまま、
たとえば、2000万人が殺し合った文化大革命を美しいと称え、
埃っぽい北京の空は、「いつも五月晴れ」と伝えた。
毛沢東に睨まれた林彪が飛行機で逃げる途上、
モンゴルの砂漠に落ちて死んだ時も、そうである。
秋岡記者は、毛沢東の意を忖度して、
1年半も「林彪は今日も元気」と報じた。
事実などにこだわらない、いかにも朝日新聞の記者らしい振る舞いだが、
追放された柴田特派員は、事実報道に徹した。
林彪の件も即座に死亡説を流した。
だから、産経新聞の北京支局は再開されることなく、
産経新聞の関係者はすべて入国を認められないまま30年が経った。
(引用、以上)
日本の反日メディア 2014 1 13
書名 反日マスコミの真実
出版社 オークラ出版
特集1
特定秘密保護法案潰しに奔走した反日マスコミの裏の顔
やはり新聞・テレビは外国のスパイか
反対意見のみを報道する報道ステーション
特集2
安倍政権批判に燃えた反日マスコミの1年
民主党時代とは大違い
北朝鮮や中国による軍事的な危機が迫っているのに、憲法9条改正に反対
朝日新聞も毎日新聞も、その正体は「赤旗」か
左傾化はなはだしい東京新聞
「イプシロン(宇宙ロケット)は宇宙のゴミ」と、サンデーモーニングでS氏
特集3
メディアと韓国の蜜月関係
韓国の問題は見て見ぬふり
とにかく韓国への肩入れが異常なNHKの解説委員
北のスパイに踊らされる朴槿惠政権
日本以上に左派勢力が優勢な韓国
北の支配が進む韓国の実情
特別対談
中国化する沖縄
行き場のない左翼が集まる沖縄
なぜメディアは歴史の真実を伝えないのか
(引用、以上)
なかなか刺激的な特集でした。
私の感想としては、「仕方ないかな」と思いました。
実は、社会で力を持っている中高年の方は、
心情的に「左翼」、あるいは感覚的に「左派」と言えるからです。
こうした世代は、「ソ連」という巨大な共産主義国家を知っているし、体験しているからです。
昔は、「アメリカ対ソ連」という冷戦時代があり、
「ソ連」という巨大な共産主義国家が、一時期、
アメリカを上回る科学技術や軍事力を保有した時もあったのです。
こうした時代に、多感な青年期を過ごした「今の中高年の方」は、
心情的に「左翼」になっても不思議はないのです。
たとえば、当時、大学の経済学の授業において、
主流は、マルクス経済学だったのです。
もちろん、「近代経済学」もありましたが、当時、
こうした学問は、「ブルジョワジー、金持ちの経済学」として激しく批判されていました。
そういうわけですから、このような時代に、
青年期を過ごした「今の中高年の方」は、
無意識に「左派」や「左翼」になっても、仕方ないことです。
だから、表面的には、「保守」と言われる人でも、
潜在意識下では、「左派」や「左翼」の思想があると思います。
また、当時は、ソ連や北朝鮮による「思想的な工作」も盛んに行われていました。
これは、「資本主義よりも、共産主義の方が優れている」というキャンペーンです。
文化人や評論家が、「北朝鮮は地上の楽園」と喧伝していた時代も、
同じ時代だったと思います。
こうした時代に、青春時代や青年期を過ごした「今の中高年の方」は、
心情的に「左翼」になっても仕方ないことです。
しかしながら、今となっては、こうした心情的に「左翼」の方は、
「骨董品、時代遅れ」となってしまいました。
「新聞・テレビが伝えなかった北朝鮮」(角川書店)という本には、
このようなことが書いてあります。
著者によると、日朝友好京都ネットの市民交流グループの参加者の中に、
自称「極右」の男性がいたそうです。
この男性の語る言葉が、もっとも核心をついていたかもしれません。
この右翼男性が、平壌でのパーティの席上で、
北朝鮮側の人物と会話をしたそうですが、
その時、こんなことを言われたそうです。
「わが国に来てまで、日本の悪口を言う日本人は信用しない。
日本を愛する日本人を信用する」
著者は、こう言います。
これは、大変重要な言葉である。
これまで北朝鮮に来た数多くの日本人たちの言動を踏まえて言ったものである。
数十年の間、左翼的な日本人たちが平壌に来ては、
「日本は、どうしようもない」、
「日本は、嫌いだ」、
「日本より共和国(北朝鮮)の方が、すばらしい」と、
言い続けてきたことへの率直な批判である。
外国へ来て自国の悪口を言っているだけの人物と、
いつまでも付き合っていても、何も動かないということを、
北朝鮮側も、よく知っているのであろう。
(以上、引用)